support the power of volunteers
流山市の公表によると、自治会数は180以上、市民団体に至っては優に200を超える団体が存在しています。
<自治会>https://www.city.nagareyama.chiba.jp/life/1003156/1003488/1020682.html
<市民団体>https://www.city.nagareyama.chiba.jp/life/1003156/1003157/index.html
自治会は、住んでいる地域における団体であり、地域住民の交流を図るイベントを開催したり、見守り活動などで地域の安心安全を守り、ゴミの集積場を管理するなど、その役割は多岐にわたっています。市民団体は、その団体の目的や分野・専門性などによって、奉仕や啓発から文化・芸術など様々な団体があります。また市民団体以外にも私がこれまで所属してきた団体である、流山青年会議所(流山JC)、流山商工会議所、流山ロータリークラブ、などの団体があります。こうした地域団体は、市政と市民をつなぐ架け橋として大きな役割を果たしています。
自助・公助・共助・互助。
「助ける(たすける)」という漢字を使う単語を並べてみました。「自助・共助・公助」という単語が3つ並ぶ場合、災害対策などで耳にするケースが多いと思います。自分自身や家族で備える「自助(一人一人の役割)」、地域で助け合う「共助(地域の役割)」、行政が行う「公助(行政の役割)」の3つです。
では、共助と互助という言葉の違いですが、共助は年金や保険のように制度化されたものをいうことが多く、互助は声を掛け合ったり、持ちつ持たれつお互い様といった内面から出る助け合いのことをいうようです。
ひとりはみんなのために。みんなはひとりのために。
ラグビー精神に由来する言葉で、私が長らく携わってきた保険の根源にも通じる「助け合いの心」を端的に表す代表的な言葉ではないでしょうか。石田三成は「大一大万大吉(だいいちだいまんだいきち)」という言葉を旗印に用いましたが、これは「一人が万人のため、万人が一人のために尽くす。そうして天下は太平になる」という意味だそうです。
互助を共助へ。そのための公助を。
互助という助け合う「気持ち」が組織化されたものが、自治会や地域団体という共助という助け合う「組織」なのだとすると、今この共助に少し限界が来ているように思えます。ところによっては、自治会や奉仕団体の人数が減ったり会を解散することになったという話を耳にします。会の高齢化や後継者不足などは多くの団体が抱える問題ではないでしょうか。地域社会はこうした共助によって支えられている部分が多いにもかかわらず、行政という公助による共助の組織への支援が不足している。もっと強い言い方をすると、行政が自治会に甘えっぱなしで互助の精神で地域を支えている有志の市民が手を差し伸べられずに困っているように見受けられます。
そして『One for all, All for one』の真の意味は「一人はみんなのために、みんなは一つの目的のために」だそうです。
助け合う気持ちは、誰もが持っている尊いものです。
こうした一人一人の尊い気持ちが集まって、自治会や多くの地域団体という組織が出来たのだと思います。しかし時代の流れと共に、組織は様々な問題を抱え崩壊の危機に陥っているところもあります。一人一人の善意や自治体内部の有志による頑張りだけでは何ともしがたいこの状況に対して、行政はもっと主体的に寄り添って手を差し伸べていく必要があります。
「一人はみんなのために、みんなは一つの目的のために」の「目的」とは、『地域社会がこの先もずっと住みよい環境であり、そこに住む人たちがずっと幸せで、住み続けたい町だと思えること』だと思います。この目的のために、自治会や地域団体を応援するとともに、市政に対してその連携を求めていきたいと考えています。