国鉄武蔵野線・南流山駅開業から50年。
そしてつくばエクスプレス開業から間もなく20年。
流山市における都心の玄関口であり、千葉市方面や埼玉・茨城へのアクセスにも最適な南流山駅。1日当たりの平均乗車人員はTXとJRで60,000人(※)を超え、流山おおたかの森駅と共に流山市内で最も利用されているターミナル駅です。
(※)参考データ
<つくばエクスプレス線乗車人員>https://www.mir.co.jp/company/number.html
<JR武蔵野線乗車人員>https://www.jreast.co.jp/passenger/2021_01.html
つくばエクスプレス開通を目前に控えた2004年4月に私は南流山に引っ越してきました。
その頃の南流山駅周辺は、北口には小さな商店街の通りがありました。南口は今のようにコンビニや居酒屋はまだなく、グリーンバスも運行する前でバス停もありませんでした。それからロータリー周辺にはマンションが立ち並びはじめ、周辺の人口増加に伴って南流山駅の利用者や送迎のマイカーも増え、南口にバス停も出来ました。
しかし駅前の開発という点において、以前はつくばエクスプレス線だけでなく東武線の駅すら無かった流山おおたかの森駅に比べ、南流山駅前周辺は変わり映えがなく、それが古き良き街並みや風情を守るために変えなかったというよりは、未来へ向かう街づくりが停滞してしまっていたという印象が抱かれてしまっています。
2022年3月から私は南流山駅前での駅頭活動を始め、駅前周辺が抱える問題に気づき始めました。
・送迎するマイカーが増えたにもかかわらず、バス停によってマイカーの待機場所が減り、朝夕のラッシュ時は送迎車が溢れて危険な状態に陥っている。
・夏の日差しや雨をしのぐ屋根がなく、駅構内の屋根のある場所に人がひしめき合う状況が生じている。雨の日は濡れずに車を乗り降り出来る場所がないため、送迎の危険が更に増してしまう。
・クリスマスでもイルミネーションがなく、駅周辺が全体的に暗い。
・ロータリーの路面は、古くて雨の日にあちこちに水たまりが出来る上、デザイン性も乏しいため景観的にも殺風景さを醸し出してしまっている。
南流山駅が持つ鉄道交通の利便性や近年の人口増加を考えた場合、南流山駅前の再整備やリニューアル工事に早急に着手していくべきであると考えます。
まちの活性化を考えるとき、まちのシンボルである駅前という場所はとても重要な場所です。
流山おおたかの森駅周辺がつくばエクスプレス開通から約20年を経て今の姿に至っていることを見ても、南流山駅周辺を大きく変えようとする場合は相応の時間がかかります。そして、ただ時間をかければ良いものではなく、どういうまちにしたいか?という計画がとても大切です。
私は南流山というまちが大好きですし、南流山に住んでいる方々に話を聞いても、南流山が好きだという人がとても多いです。南流山には少し下町情緒を感じられるところがあり、今の良さを残したまちづくりが地元の人達の願いなのだと私は思っています。そしてこのことは南流山に限ったことではなく、市内の各地で、その地に住む方々が、その地にあった開発や発展を望んでいます。
つくばエクスプレス開業から約20年。
流山市はおおたかの森の発展と人口増加によって全国的に注目される町になりました。しかしながら市内を見渡すと、まだまだ地域ごとに解決すべき課題が山積しています。南流山周辺のエリアでは、南流山駅前の活性化を多くの方が望んでいます。長期的な展望として、南流山駅周辺広範囲の都市計画の変更。しかしまずは駅前ロータリーの再整備とリニューアル。地元に住み、地元の駅に立ち、地元の人の声を聞くことで、南流山らしい活性化策を地元のみなさまと共に考えていきたいと思います。